私の作ったクレペリン対策用練習問題で理想曲線に近づけたら、結果は水準が高いと評価されると思われます。それでは、どのような曲線が、理想的なのでしょう。
クレペリンの定型を示す作業曲線とは
・【前期】U字型かV字型:前半は張り切っているので作業量が多く、中盤で少し疲れ、終盤で盛り返すといった流れが理想的な定型です。
・【後期】おおむね右下がり:作業量が前期より上回っていること。前期で作業に慣れたので、前半は前期より作業量が多くなるが、徐々に減少する流れが理想的な定型です。後期の1行目が全体を通して最高の作業量になります。
・曲線が適度に凸凹(ギザギザ)になっている。
・誤答がほとんどない。
・作業量が極端に低くない。
計算中にこれらを意識してはできませんが、練習することで自然と理想的な定型に近づきます。
クレペリン検査の作業量による評価
実際のクレペリン検査では、1分間の作業量の水準を次の5段階に分けられます。
作業量が多いのが望ましく、B以上がよいとされています。
しかし、いくら多くの作業をしていたとしても、誤答が多かったり、誤答の出方によっては「非定型」=「問題あり」と判定される可能性があります。
<誤答による非定型の例>
1.誤答が多い、または、ある行に集中している
自分をコントロールできない傾向、あるいはその状態にあると判定されます。
自分をコントロールできないとは、次のようなことを指します。
・【感情】怒り、憎しみ、悲しみなどの感情が抑えられない。
・【思考】一方的な見方しかできず、それを自分の中で一般化してしまう。
・【行動】やろうと思っていることができない。逆にやってはいけないことをやってしまう。
これらは一例ですが、会社組織の中では不適切な人間と判断されます。
2.誤答がばらばらと散在している
自分自身が焦る、他人から焦らせられると、平常心を失ってしまうタイプ。
だれしも焦ったり、焦らせられると失敗しがちですが、どこかで修正しようとします。
しかし、このタイプは修正できずに、思考が停止してしまったり、突如として不適切な行動に出る傾向にあります。
3.誤答が散在し、特定の数字に発生している
一つのことに固執する傾向にあるタイプ。
一つのことに固執する人は、次のような特徴があります。
・頑固で周囲の人の意見を聞き入れず、自分の意見を押しつけようとする。
・予想外のことが起こったときに対応できない。
・自分の考えたことは自身を持って全力で努力するが、人のためには一生懸命にならない。
・自分の行動を客観性をもって冷静に判断できないので、間違いに気づかないことがある。
・凝り性で完璧主義。
クレペリン対策の練習方法
<スマホアプリ>
Androidでは、「就活・脳トレ「クレペリン検査」」というのがあります。
<特徴>
・ネットワーク平均を基準に採点する機能付き。
・作業量、正確率、疲労回復、作業量安定率、正確率安定率を確認できる。
・作業曲線も表示できる。
iPhoneでは、「脳トレ~一の位計算~」というのがあります。
<練習問題集>
クレペリン検査の練習問題集というのはありません。
SPI問題集などの中に収録されているか、『内田クレペリン検査 完全理解マニュアル』(つちや書店)の巻末に付属されている程度です。
そこで、クレペリン検査の練習問題を作りましたのでご利用ください。
無料公開しています。