順序がバラバラになった語句や文章を並べかえて、意味の通じる文・文章にする問題です。
適性検査の文章構成問題は、文章の論理的な構造や関係性を理解し、適切な順序や結びつきを見出す能力を問うものです。
文章構成の練習問題「語句」編
(問)左の語句に続けて、A~Dの語句を並べかえ、3番目にくる語句の記号を答えなさい。
(1) 今年は早々と A 葉桜になっている B 公園の C 散ってしまって D 桜は
(2) 選手たちは A 繰り広げた B 戦いを C 白熱した D 勝利を目指して
(3) 同窓会で A 花を咲かせる B 友人と C 思い出話に D 久しぶりに会った
(4) 海辺のカフェで A 読書を B 過ごす C しながら D 午後のひととき、
(5) 仕事で A 再発防止策を考えよう B 原因を分析し C 落ち込まないで D ミスをしたら
(6) どんな A 協力すれば B 困難な課題も C 乗り越えられる D 仲間と
(7) さわやかな A 運動会が行われた B 昨日 C 秋晴れとなった D 多くの小学校で
(8) 新しい A 仕事を B 緊張していた C 彼は D 始めるにあたって
(9) 彼女は A 夢を B 努力の末 C 涙ぐましい D 実現した
(10) あの店は A 評判だ B 料理で C 美味しい D 値段が安く
文章構成の練習問題「語句」編 解答
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(問)左の語句に続けて、A~Dの語句を並べかえ、3番目にくる語句の記号を答えなさい。
(1) 今年は早々と A 葉桜になっている B 公園の C 散ってしまって D 桜は
今年は 早々と公園の桜は散ってしまって葉桜になっている
B → D → C → A 解答:C
(2) 選手たちは A 繰り広げた B 戦いを C 白熱した D 勝利を目指して
選手たちは 勝利を目指して白熱した戦いを繰り広げた
D → C → B → A 解答:B
(3) 同窓会で A 花を咲かせる B 友人と C 思い出話に D 久しぶりに会った
同窓会で久しぶりに会った友人と思い出話に花を咲かせる
D → B → C → A 解答:C
(4) 海辺のカフェで A 読書を B 過ごす C しながら D 午後のひととき、
海辺のカフェで 午後のひととき、読書をしながら過ごす
D → A → C → B 解答:C
(5) 仕事で A 再発防止策を考えよう B 原因を分析し C 落ち込まないで D ミスをしたら
仕事で ミスをしたら落ち込まないで原因を分析し再発防止策を考えよう
D → C → B → A 解答:B
(6) どんな A 協力すれば B 困難な課題も C 乗り越えられる D 仲間と
どんな 困難な課題も仲間と協力すれば乗り越えられる
B → D → A → C 解答:A
(7) さわやかな A 運動会が行われた B 昨日 C 秋晴れとなった D 多くの小学校で
さわやかな 秋晴れとなった昨日多くの小学校で運動会が行われた
C → B → D → A 解答:D
(8) 新しい A 仕事を B 緊張していた C 彼は D 始めるにあたって
新しい 仕事を始めるにあたって彼は緊張していた
A → D → C → B 解答:C
(9) 彼女は A 夢を B 努力の末 C 涙ぐましい D 実現した
彼女は 涙ぐましい努力の末夢を実現した
C → B → A → D 解答:A
(10) あの店は A 評判だ B 料理で C 美味しい D 値段が安く
あの店は 値段が安く美味しい料理で評判だ
D → C → B → A 解答:B
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文章構成の練習問題「文章」編
(問)A~Dの文章を並べかえ、3番目にくる文章の記号を答えなさい。
(1)
A 一口に温暖化というが実にやっかいな現象らしい。
B 地球温暖化現象の解明でノーベル賞を受賞した真鍋淑郎さん(92)の言葉である。
C 気温は複雑に振る舞う大気や海の動きに左右され、すすや火山噴火などの影響も受ける。
D 「本質以外のものは全部カットしちゃう」。
(2)
A 重複と知りつつ、その年限りの特別装丁版を買うこともいく度かあった。
B 後者は一種の「ジャケ(ジャケット)買い」である。
C わが家の本棚には、何組かの重複蔵書がある。
D 前に買ったのを忘れ、2冊目を手にした本がいくつか。
(3)
A 好みの不条理劇かと大きな図書館へ走った。
B 今年のノーベル文学賞にノルウェーの劇作家ヨン・フォッセさん(64)が決まった。
C 欧米メディアによると、ベケットやピンターとよく比較されるという。
D 長く有力候補と言われていたが、戯曲も小説も読んだことがなかった。
(4)
A ジャガイモは16世紀、かの地より伝来した。
B ジャワ島にある現在の首都ジャカルタはその昔、ジャガタラと呼ばれ、「ジャガタライモ」が時を経て略されたらしい。
C 晩ご飯の肉じゃがを食べながら、あるいはビールのあてのフライドポテトをつまみながら「あ、インドネシア」と考える人はまあ、いない。
D ジャガタラの花ともいわれるその花は小さくかれんで、ちょうど梅雨時の今の季節に咲く。
(5)
A 子どものころからよく聞く話だが、事実ではないそうだ。
B スイスでセントバーナードが救助活動に使われていたのは確かだが、問題はブランデーの方。記録にはなく、創作か勘違いの可能性が高いらしい。
C アルプスの山中、猛吹雪をものともせず、大型犬のセントバーナードが遭難者の救助に向かう。
D 首から下げた小さな樽(たる)の中身は凍える旅人を温めるブランデー…。
(6)
A だけど、そうでなくてもいい。
B 誰もが年を重ねるごとに、やさしさを増す社会があったら、どうだろう。想像してみる。
C 何かができる、できないに縛られた生き方は、窮屈でたまらない。
D 金メダルをとれるようになるのも、勉強ができるのも素晴らしい。
文章構成の練習問題「文章」編 解答
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(問)A~Dの文章を並べかえ、3番目にくる文章の記号を答えなさい。
(1) D → B → A → C 解答:A
A 一口に温暖化というが実にやっかいな現象らしい。
B 地球温暖化現象の解明でノーベル賞を受賞した真鍋淑郎さん(92)の言葉である。
C 気温は複雑に振る舞う大気や海の動きに左右され、すすや火山噴火などの影響も受ける。
D 「本質以外のものは全部カットしちゃう」。
「本質以外のものは全部カットしちゃう」。地球温暖化現象の解明でノーベル賞を受賞した真鍋淑郎さん(92)の言葉である。一口に温暖化というが実にやっかいな現象らしい。気温は複雑に振る舞う大気や海の動きに左右され、すすや火山噴火などの影響も受ける。『毎日新聞』「余録」(2024年3月25日)より
(2) C → D → A → B 解答:A
A 重複と知りつつ、その年限りの特別装丁版を買うこともいく度かあった。
B 後者は一種の「ジャケ(ジャケット)買い」である。
C わが家の本棚には、何組かの重複蔵書がある。
D 前に買ったのを忘れ、2冊目を手にした本がいくつか。
わが家の本棚には、何組かの重複蔵書がある。前に買ったのを忘れ、2冊目を手にした本がいくつか。重複と知りつつ、その年限りの特別装丁版を買うこともいく度かあった。後者は一種の「ジャケ(ジャケット)買い」である。『産経新聞』「産経抄」(2024年3月14日)より
(3) B → D → C → A 解答:C
A 好みの不条理劇かと大きな図書館へ走った。
B 今年のノーベル文学賞にノルウェーの劇作家ヨン・フォッセさん(64)が決まった。
C 欧米メディアによると、ベケットやピンターとよく比較されるという。
D 長く有力候補と言われていたが、戯曲も小説も読んだことがなかった。
今年のノーベル文学賞にノルウェーの劇作家ヨン・フォッセさん(64)が決まった。長く有力候補と言われていたが、戯曲も小説も読んだことがなかった。欧米メディアによると、ベケットやピンターとよく比較されるという。好みの不条理劇かと大きな図書館へ走った。『朝日新聞』「天声人語」(2023年10月12日)より
(4) C → A → B → D 解答:B
A ジャガイモは16世紀、かの地より伝来した。
B ジャワ島にある現在の首都ジャカルタはその昔、ジャガタラと呼ばれ、「ジャガタライモ」が時を経て略されたらしい。
C 晩ご飯の肉じゃがを食べながら、あるいはビールのあてのフライドポテトをつまみながら「あ、インドネシア」と考える人はまあ、いない。
D ジャガタラの花ともいわれるその花は小さくかれんで、ちょうど梅雨時の今の季節に咲く。
晩ご飯の肉じゃがを食べながら、あるいはビールのあてのフライドポテトをつまみながら「あ、インドネシア」と考える人はまあ、いない。ジャガイモは16世紀、かの地より伝来した。ジャワ島にある現在の首都ジャカルタはその昔、ジャガタラと呼ばれ、「ジャガタライモ」が時を経て略されたらしい。ジャガタラの花ともいわれるその花は小さくかれんで、ちょうど梅雨時の今の季節に咲く。『神戸新聞』「正平調」(2023年6月25日)より
(5) C → D → A → B 解答:A
A 子どものころからよく聞く話だが、事実ではないそうだ。
B スイスでセントバーナードが救助活動に使われていたのは確かだが、問題はブランデーの方。記録にはなく、創作か勘違いの可能性が高いらしい。
C アルプスの山中、猛吹雪をものともせず、大型犬のセントバーナードが遭難者の救助に向かう。
D 首から下げた小さな樽(たる)の中身は凍える旅人を温めるブランデー…。
アルプスの山中、猛吹雪をものともせず、大型犬のセントバーナードが遭難者の救助に向かう。首から下げた小さな樽(たる)の中身は凍える旅人を温めるブランデー…。子どものころからよく聞く話だが、事実ではないそうだ。スイスでセントバーナードが救助活動に使われていたのは確かだが、問題はブランデーの方。記録にはなく、創作か勘違いの可能性が高いらしい。『東京新聞』「筆洗」(2024年3月28日)より
(6) B → D → A → C 解答:A
A だけど、そうでなくてもいい。
B 誰もが年を重ねるごとに、やさしさを増す社会があったら、どうだろう。想像してみる。
C 何かができる、できないに縛られた生き方は、窮屈でたまらない。
D 金メダルをとれるようになるのも、勉強ができるのも素晴らしい。
誰もが年を重ねるごとに、やさしさを増す社会があったら、どうだろう。想像してみる。金メダルをとれるようになるのも、勉強ができるのも素晴らしい。だけど、そうでなくてもいい。何かができる、できないに縛られた生き方は、窮屈でたまらない。『朝日新聞』「天声人語」(2024年3月21日)より
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文章構成の練習問題「長文」編
(問)次のア~オの文章を正しく並べかえたものとして、最も適切なものをA~Dの中から1つ選び記号で答えなさい。
ア しかし鈴蘭よりもっと私の好きな花は馬鈴薯の花である。函館の東部、湯ノ川から二十町ほど歩いてゆくと、そこにトラピスト女子修道院があるが、この付近はすべて馬鈴薯畑か、とうもろこしの畑である。北海道の馬鈴薯は有名だが、あの花を注意する人は少いようだ。
イ 平凡と言えば、こんな平凡な花はあるまい。しかし、よく見ていると、実に清楚だ。ういういしい百姓の娘の、耳朶のような花だ。
ウ 自由にそこへ行って、好きなだけ摘んでこれたが、いまはどうなっているか知らない。消滅してしまったのではなかろうか。
エ 北海道の花といえば、誰でもまず鈴蘭を思い出すだろう。私の小学生中学生時代には、湯ノ川のトラピスト女子修道院の、はるか前方の丘はすべて鈴蘭畑であった。
オ 薯の方だけ注意しているが、六月頃から、そろそろ可憐な花が咲きはじめる。白と紫がかったのと二種類あるが、決してはでな花ではない。厚ぼったい花びらで、それがやや外側をむいて、小さく、つつましく咲いているだけだ。
A エ-イ-オ-ア-ウ
B ア-オ-イ-エ-ウ
C エ-ア-ウ-オ-イ
D オ-ウ-ア-イ-エ
文章構成の練習問題「長文」編 解答
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(問)次のア~オの文章を正しく並べかえたものとして、最も適切なものをA~Dの中から1つ選び記号で答えなさい。
ア しかし鈴蘭よりもっと私の好きな花は馬鈴薯の花である。函館の東部、湯ノ川から二十町ほど歩いてゆくと、そこにトラピスト女子修道院があるが、この付近はすべて馬鈴薯畑か、とうもろこしの畑である。北海道の馬鈴薯は有名だが、あの花を注意する人は少いようだ。
イ 平凡と言えば、こんな平凡な花はあるまい。しかし、よく見ていると、実に清楚だ。ういういしい百姓の娘の、耳朶のような花だ。
ウ 自由にそこへ行って、好きなだけ摘んでこれたが、いまはどうなっているか知らない。消滅してしまったのではなかろうか。
エ 北海道の花といえば、誰でもまず鈴蘭を思い出すだろう。私の小学生中学生時代には、湯ノ川のトラピスト女子修道院の、はるか前方の丘はすべて鈴蘭畑であった。
オ 薯の方だけ注意しているが、六月頃から、そろそろ可憐な花が咲きはじめる。白と紫がかったのと二種類あるが、決してはでな花ではない。厚ぼったい花びらで、それがやや外側をむいて、小さく、つつましく咲いているだけだ。
A エ-イ-オ-ア-ウ
B ア-オ-イ-エ-ウ
C エ-ア-ウ-オ-イ
D オ-ウ-ア-イ-エ
エ「鈴蘭」→ ア「しかし鈴蘭より馬鈴薯の花」→ ウ「そこ」=ア「トラピスト女子修道院付近」→ オ「決してはでな花ではない」→ イ「こんな平凡な花 しかし 清楚だ」
北海道の花といえば、誰でもまず鈴蘭を思い出すだろう。私の小学生中学生時代には、湯ノ川のトラピスト女子修道院の、はるか前方の丘はすべて鈴蘭畑であった。自由にそこへ行って、好きなだけ摘んでこれたが、いまはどうなっているか知らない。消滅してしまったのではなかろうか。
しかし鈴蘭よりもっと私の好きな花は馬鈴薯の花である。函館の東部、湯ノ川から二十町ほど歩いてゆくと、そこにトラピスト女子修道院があるが、この付近はすべて馬鈴薯畑か、とうもろこしの畑である。北海道の馬鈴薯は有名だが、あの花を注意する人は少いようだ。薯の方だけ注意しているが、六月頃から、そろそろ可憐な花が咲きはじめる。白と紫がかったのと二種類あるが、決してはでな花ではない。厚ぼったい花びらで、それがやや外側をむいて、小さく、つつましく咲いているだけだ。平凡と言えば、こんな平凡な花はあるまい。しかし、よく見ていると、実に清楚だ。ういういしい百姓の娘の、耳朶のような花だ。亀井勝一郎「馬鈴薯の花」より
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文章構成問題を解くコツ
語句や文章を正しく並べ替えるときには、物語を作るようなイメージを持つことが大切です。そして、その物語の中で順番や意味、つながりを考えながら、正しい並び順を見つけることができます。
物語を作るように考える
語句や文章をばらばらに並べられたとき、それらを使って物語を作るように考えます。物語の中心には「だれが」「どこで」「いつ」「何をした」があります。
順番を考える
物語をつくるために、順番を考えます。例えば、「朝起きて」「歯を磨いて」「学校へ行く」のように、出来事がどの順番で起こるか考えます。
意味を確認する
それぞれの語句や文章がどんな意味を持っているか確認します。そして、それらが一つの物語に合っているか考えます。
つながりを見つける
語句や文章同士のつながりを見つけます。例えば、「それから」「しかし」「そして」などの言葉で、出来事同士の関係性をつかむことができます。文末表現も、文章の種類や役割を示すヒントになります。
指示語:「これが」「それ」など
接続詞:「それから」「しかし」「そして」「だから」など
文末表現:「です」「ます」「か」など
話の流れを整える
語句や文章を正しい順番に並べて、物語の流れを整えます。これによって、読みやすく理解しやすい文章になります。