鶴亀算の例題
<例題>鶴と亀が合わせて6匹いる。足の数の合計は16本であった。鶴と亀はそれぞれ何匹いるのか。※鶴は1羽、2羽と数えるがここでは匹とする。
例題の解答・解説
確認・・・鶴の足の数は合計2本、亀の足の数は合計4本
・全て鶴だとする
2(本)×6(匹)=12(本) 足の数の合計は16本なので4本足りない
・鶴を5匹、亀を1匹とする
2×5+4×1=15(本) 1本足りない
・鶴を4匹、亀を2匹とする
2×4+4×2=16(本) 問題に合う
・鶴を5匹、亀を3匹とする
2×5+4×3=22(本) 6本オーバーする
よって答えは、鶴4匹、亀2匹
鶴亀算を面積図で解く方法
例題の鶴亀算を面積図で考えてみましょう。
長方形を2つ合わせた面積は16です。
これを図のように分けると、下の長方形の面積は12、上の長方形の面積は4です。
上の長方形の縦の長さは2なので、横の長さは4÷2=2になります。
よって、亀の数は2匹、鶴の数は6匹-2匹=4匹
<別解>
今度は、長方形を図のように足してみましょう。
長方形を足した全体の面積は24です。
全体から赤枠の部分を引くと、24-16=8になります。
面積8の縦の長さは2なので、横の長さは8÷2=4になります。
よって、鶴の数は4匹、亀の数は6匹-4匹=2匹
鶴亀算は、「全て鶴だったと仮定する」、あるいは、「全て亀だったと仮定する」ことで解いていく問題です。
公式にすると、次のようになります。
<全て鶴だったと仮定する場合(足の数が少ない方を全てとする場合)>
(合計の足数-鶴の足数×合計の頭数)÷(亀の足数-鶴の足数)=亀の頭数
合計の頭数-亀の頭数=鶴の頭数
<全て亀だったと仮定する場合(足の数が多い方を全てとする場合)>
(亀の足数×合計の頭数-合計の足数)÷(亀の足数-鶴の足数)=鶴の頭数
合計の頭数-鶴の頭数=亀の頭数
公式にすると、かえってややこしくなりますね。
どちらか1つの公式(計算手順)を覚えておくといいですね。
ただ、「(合計の足数-鶴の足数×合計の頭数)・・・・」なんて小学生は覚えません。
小学生は、練習問題をたくさん解くことで、自然と手が動いていきます。
一応、例題を公式にあてはめると、
(16-2×6)÷(4-2)=2
6-2=4
または
(4×6-16)÷(4-2)=4
6-4=2
これが基本的な鶴亀算の小学生の解き方です。
鶴亀算を方程式で解く方法
小学生の頭の柔らかさがなくなってしまった方には、方程式で解く方が理解しやすいかもしれませんね。
例題を方程式で解いてみましょう。
<中学1年生の解き方>
<中学2年生の解き方>
鶴亀算の練習問題
1.鶴と亀が合わせて16匹いる。足の数を数えると50本あった。亀は何匹いるのか。
A 4匹 B 5匹 C 6匹 D 7匹
E 8匹 F 9匹 G 12匹 H 14匹
2.ニワトリと犬が合わせて28匹いる。足の数を数えると68本あった。ニワトリは何匹いるのか。
A 10匹 B 14匹 C 15匹 D 18匹
E 22匹 F 24匹 G 25匹 H 26匹
3.A君は、50円の鉛筆と80円のボールペンを合わせて12本買って、全部で720円支払った。鉛筆を何本買ったのか。
A 5本 B 6本 C 7本 D 8本
E 10本 F 12本 G 14本 H 16本
4.50円玉と100円玉が合わせて47枚ある。合計金額は3950円である。100円玉は何枚あるのか。
A 26枚 B 28枚 C 31枚 D 32枚
E 34枚 F 35枚 G 37枚 H 38枚
5.62円切手と82円切手を合わせて26枚買った。代金は1892円であった。62円切手を何枚買ったのか。
A 8枚 B 10枚 C 12枚 D 14枚
E 15枚 F 16枚 G 18枚 H 20枚
6.7000円を12人で分けることにした。ある人には600円ずつ、その他の人にはそれより50円少なく分けた。600円もらった人は何人か。
A 3人 B 4人 C 5人 D 6人
E 7人 F 8人 G 9人 H 10人
7.100個のリンゴを12個入る箱と8個入る箱に分けたら全部で10箱できて、リンゴが4個余った。8個入る箱は何箱できたか。
A 4箱 B 5箱 C 6箱 D 7箱
E 8箱 F 9箱 G 10箱 H 11箱
8.ある製品を100個作る仕事がある。1個作ると50円もらえるが、1個こわすごとに50円もらえないどころか70円支払わなければならないという。A君はこの仕事を終えたときに4280円受け取った。A君は製品を何個こわしたことになるのか。
A 5個 B 6個 C 7個 D 8個
E 9個 F 10個 G 12個 H 15個
9.分速65mで歩き、分速240mで走る人がいる。5100m離れた所に30分間で到着するには、この人は何分間走る必要があるか。
A 14分 B 17分 C 18分 D 19分
E 20分 F 22分 G 23分 H 24分
10.1個90円のリンゴ、1個60円のナシ、1個40円のミカンを合計32個買った。代金は1920円であった。また、ナシとミカンの個数は同じであった。リンゴを何個買ったのか。
A 8個 B 10個 C 12個 D 14個
E 16個 F 18個 G 20個 H 22個
練習問題を紙に印刷して解きたい方のためにPDFファイルを用意しています。
PDFファイルはこちら>>>turukame.pdf
鶴亀算の練習問題の解答
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1.F
(50-16×2)÷(4-2)=9
2.E
(28×4-68)÷(4-2)=22
3.D
(80×12-720)÷(80-50)=8
4.D
(3950-50×47)÷(100-50)=32
5.C
(82×26-1892)÷(82-62)=12
6.F
600-50=550
(7000-550×12)÷(600-550)=8
7.A
100-4=96
(96-8×10)÷(12-8)=4
8.B
50円×100=5000円
5000円-4280円=720円
720円÷(50円+70円)=6
9.C
(5100-65×30)÷(240-65)=18
10.A
リンゴの個数をa、ナシとリンゴの個数をそれぞれbとする。
a+b+b=32
90a+60b+40b=1920
連立方程式を解くと、a=8
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